コンタクト
しばらくインターネットで探し続けると、ある探偵社のサイトにたどり着きました。
「クリーンな探偵事務所を謳っているのね。電話で応対してくださる方も常時女性だし、私の悩みを理解してくれるかもしれない」
Sさんは携帯電話を取り出し、思い切って電話をかけます。
「お電話ありがとうございます。」サイトに謳っている通り、女性が電話に出ました。
Sさんは緊張と不安に包まれながら、その女性相談員に事情を説明しました。
すると女性相談員は、「不安なお気持ち察します。私共はSさんのようなご依頼に、
これまで多く取り組んでまいりました。実際に調査をしてみなければ
わかりませんが、もしかすると、単なる嫌がらせでそのような電話があったのかもしれません。
実際に調査するかどうかは別として、詳しくお話を聞きたいので、
一度お会いできませんか?もちろんお話の内容は秘密情報として厳格に扱いますのでご安心ください。」
Sさんは今まで抱えていた悩みを打ち明けられたことで、
少し気分が和らいだこともあり、一度会ってみようと思いました。
「それでは明後日、事務所にお伺いいたします。」
ニ日後、Sさんは探偵社に出向くことになりました。
教えられた住所に着くと、ビルの10階にその事務所はありました。
エレベーターで上に上がり、入口をノックすると、一昨日電話した声と同じ
女性が応対してくれました。
「寒かったでしょう。さあ中にお入りください。」
女性相談員の方は気さくに応対してくれると、早速応接スペースに通してくれました。
椅子にかけ、女性相談員の方を前にして電話の続きを話すことにしました。
これまでの夫との関係、夫の性格・趣味、嫌がらせをされる節の有無など
一部始終を詳しくお話しすると、女性相談員の方は、「可能性としてはご主人の行きつけのお店のホステスが妥当な線だと思いますが、嫌がらせの面からも考えると、もしかすると、ご主人が仕事で接されている患者の方とか、もっと意外な人物かもしれませんね。詳しくはご主人の行動を見させていただかなければ何とも言えませんが、
実際に調査されるかどうか、もう一度ご自身でお考えになりますか?」
Sさんは実はその場に着手金を持ってきてはいましたが、
相談員の方からそう言われると、もう一度冷静になることができました。
そして数日考えることにしました。






